IHI201810
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腸免疫器官 腸は、栄養分を消化吸収し便を作るだけでなく、免疫器官の働きを持っています。 また糖尿病や動脈硬化、アレルギー、肥満などにも関係していることが解明されつつあります。 腸は脳からの命令を受けずに自律的に臓器を動かしています。 神経細胞の数は脳に次いで多いためセカンド・ブレイン(第2の脳)と呼ばれています。 ストレスから腸の調子が悪くなって便秘や下痢になる人も多いように、メンタル面の健康にも関連しています。 人は生まれたときから腸内にその数100兆、菌の種類は100以上住み着いていて、複雑な腸内細菌の集まり「フローラ」をつくっています。腸内の細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分けられ、複雑にバランスをとって健康を保っています。 この割合が腸内環境の理想的なバランスです。しかし、年齢や食生活などさまざまな要因によって日々このバランスは変化します。 腸内細菌のえさとなる食事が変わったり、ライフスタイルが変われば、その様相が変わります。 腸内環境は何を食べてきたか映し出す鏡です。 年齢とともに衰えがちな腸の機能ですが、食習慣でコントロール可能な臓器です。あなたの腸は快腸ですか腸の はたらきこんなにスゴい! 善玉菌悪玉菌の増殖を抑えて腸の働きを活発にし、感染症の予防や有害物質の産生を抑制する腸内環境をつくる。(乳酸菌、ビフィズス菌など) 悪玉菌腸内で有害物質をつくり、臭いおならや便秘の原因になる。生活習慣病やがん、老化や免疫力の低下などからだの不調にもつながる。(ウェルシュ菌など) 日和見菌どちらにも属さず、優勢な菌に同調する。善玉菌20%日和見菌70%悪玉菌10%免疫の60%は腸に集中人体最大の免疫器官第2の脳腸は第2の脳腸内フローラ最近話題の腸内フローラって何?6
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