Salu! 2017.冬no.108
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保健師の『へるしーあい』保健師の『へるしーあい』今日からできるがん予防術~生活習慣の見直しでがんを予防しましょう~人生80年と平均寿命が延びてきている現代ですが、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなると言われています。がんは定期的な健康診断等で早期発見はできますが、予防できないものと思っていませんか?人間の体は多くの細胞でできていて、日々生まれ変わっています。がんができにくい生活習慣を心がけることで、発がんの確率を大きく下げることができます。がん予防のために、今日からできることを考えてみましょう。がんの約6割は、生活習慣の見直しによって予防が可能 対策 感染:対策をとることでリスク軽減感染したら必ずがんになるわけではありませんが、対策をとることでがんが防げます。肝炎ウイルスが陰性の場合は、肝がんの確率が少なくなります。胃がんの約95%がピロリ菌への感染に起因します。ピロリ菌感染によって胃が慢性的な炎症状態になると、胃がんのリスクが高くなります。ピロリ菌は除菌治療をすることで胃がんを予防できます。2 対策 タバコ:吸わない、タバコの煙は避ける1保健師コラム⇒ 大人の喫煙率は18.3%(男30.2%、女8.2%)と、過去10年間で低下し、東京オリンピックを 見据えた受動喫煙への関心も少しずつ高まっています。しかし若年者(未成年者)の喫煙者が かなりの割合で存在していることは、健康面の影響からも、深刻な問題といえます。 平成26年の喫煙経験率は高校男子(高3)は13.2%(2.4%)、高校女子(高3)6.1%(0.6%)、 中学男子(中3)8.3%(0.5%)、中学女子(中3)4.5%(0.1%)とされています。 ※厚生労働省の最新たばこ情報より。喫煙経験率とは30日間に1日でも喫煙経験のある者を示す。( )の%は毎日喫煙者。⇒ 平成28年4月以降、35歳未満の喫煙者も禁煙外来で保険診療を受けられるようになりました。 高校生などの未成年者も、要件を満たす場合はカウンセリングを基本とした診療が可能ですので、禁煙外来がある医療機関に お問い合わせください。⇒ 受動喫煙を受ける機会は、飲食店・遊技場など多くありますが、周囲の大人が、成長期の子供たちに目を向け、受動喫煙を受けない 環境に整えていくことが大事でしょう。最近気になる~! 若年者とタバコ大人が子供たちにできることは?B型・C型肝炎ウイルス肝がんヘリコバクター・ピロリ菌胃がんヒトパピローマウイルス(HPV)子宮頸がん予防効果ほし3つ!予防効果大!ほし3つ!発がん原因の約3分の1はタバコです タバコを吸う人は吸わない人に比べ、発がんリスクが1.5倍高まります。禁煙は少しでも若いうちから始めることが重要 早い年齢でやめるほど、がんやその他の疾病になる確率を確実に減らせます。6
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